2012年7月15日日曜日

SONY VAIO T 11


大抵の用途に困らない性能薄型筐体を両立する「Ultrabook」
A4サイズに収まる設置面積(厳密には奥行4.5ミリオーバーですが)
ユーザ過失にまで対応するメーカー保証が付けられる

となると今の所、このVAIO T 11(11.6型)です。

このサイズでは標準的な画質の光沢液晶、
軽いタッチのキーボード等からしてノート単体では、
動画鑑賞やテレビ電話、画像の取捨選択といったホビー用途にお勧めです。
(DVDドライブは内蔵しません)

地デジ関連ですが、
3波チューナと500GBのHDDを内蔵したSONY nasne(定価16,980円)
を購入すれば、
放送中の番組やnasneに録画した番組をVAIOでワイヤレス視聴できます。
(nasneのVAIO専用アプリは当分の間、テスト版扱いでサポートもありません)

VAIO T 11は

・1.32~1.42kg(構成による)
・情報収集でのバッテリ駆動は6時間程度〔「バランス」設定のBBench〕
・厚さ17.8ミリ

と、VAIOではどちらかと言うとコスパ重視のモデルですが、
「スペックで一歩譲るモデルにこそ名機が隠れてる」
ってのはVAIOの恒例でもあります。

実際、VAIO Tの筐体シッカリ感は、
上位モデルという位置付けのZやSを上回ってます。
(まぁZやSをお勧めしない理由は、排熱・静音性にある訳ですが)

読込速度と大容量を両立したSSD+HDD構成「Hybrid HDD」も選べますし、
有線LANやアナログRGBといった古めの端子も真面目に付いてますから潰しも効きます。

Ultrabookで問題となる排熱・静音性ですが、VAIO Tは排熱重視の良心的設計です。
高負荷時にも筐体温度は40℃以下に保たれますし、
手を置く場所(パームレストやタッチパッド)は特に高温になり難くなってます。

一方で冷却ファン音は、
空調の効いた部屋でアイドル時にも時折、気になりました。

同じVAIO Tにも13.3型モデルがあり、
スピーカ音質、キータッチ、カーソルキー配列などが多少良くなっており、
液晶枠に無駄がないのでスタイル重視ならそっち行きたくなりますが、
僅かでもA4サイズ超えるとモバイルとして微妙ですしライバルも一気に増えます。

冒頭で触れました保証ですが、
落下・水濡れにまで対応するメーカー保証で、補償上限・免責金額なしってのは、
富士通の他はソニー直販にしか見当たりません。
(<3年ワイド>。だだし、一度の新品交換で保証終了します。)

最後にソニー直販オーナーメードのお勧め構成をご紹介します。

コスパで選ぶなら「プロセッサー」はCore i5-3317Uでキマリです。
Core i5以上なら大抵の用途に困りません。

外付モニタに繋いでPhotoshopなど使うのであれば「メモリ」は8GB、
それ以外なら駆動時間とのバランスで4GBでしょう。
同じ4GBだと、2GBx2の方がベンチ性能は上ですが、
2GBx2で注文してしまうと将来増設したくても最大メモリは6GBです。

安価に大容量が欲しければ「ストレージ」はHybrid HDDとなりますが、
SSD単体に比べてスリープへの移行に時間が掛かりますので収納には待たされます。
これはスリープ時のデータ消失リスクを抑える新たな措置が関係しており、
スリープからの復帰にはHybrid HDDモデルでもストレスありません。