2012年7月15日日曜日

ASUS ZENBOOK Prime UX31A


シッカリした造りのアルミ筐体
最高級の液晶
タワー型PCにも負けない瞬発力〔2コア時MAX2.8GHzのCore i7-3517U+SSD標準〕

で、Ultrabookという薄型規格を牽引する13.3型ノートです。

ただしUltrabookの主戦場となる13型は、
A4用紙大に収まる可搬性がある訳でなし、
デスクトップ代替つとまる排熱性を確保できる訳でもない中途半端なPCサイズですので、
既にお持ちのPCやスマホ、それらとの使い分けによっても、
UX31Aが良い買い物かどうかは変わってくる
ので要注意です。

まずの筐体関連ですが、
本体厚さは3-18ミリ(突起部除く)で、
重量に関しては1.4kg前後の個体が多い様です。

の液晶は、

コントラストと目の疲れ難さを両立した半光沢画面
・野外使用にも耐える充分な輝度〔MAX400カンデラ近い〕
・動画を忠実に色再現〔sRGBにほぼ一致〕
・広い表示領域(フルHD)
・斜めから見ても色変化しない広視野角〔IPSパネル〕

が特徴です。

写り込まない液晶は輝度抑えて使える分、目の疲れを防げますが、
この液晶は最低輝度も結構あるので照明との兼ね合いです。
(バッテリ駆動でも不利になり、情報収集でも6時間がやっとでしょう。
  ACアダプタは小型軽量です。)

少し光沢を残した表面処理のお陰か、
非光沢にありがちなギラツキ
〔や、IPSにありがちなザラツキ〕を感じさせない点でも、
目への負担は少ないです。

まとめるとこの液晶は、動画鑑賞から
結果として長時間に及ぶ事務作業に至るまで、
広い用途をカバー
します。(DVDドライブは内蔵しません)

印刷を目的としないなら画像編集にも耐えますが、
メモリ4GBのまま増設できませんので快適性は程々です。

液晶で注意して頂きたいのが、13型にしては広すぎる表示領域です。

例えばFirefoxで表示サイズ固定して見る場合、
ページレイアウトの維持優先で多少の画像ボケを許容するか(WEBページごと拡大)、
クッキリ画像優先で多少レイアウト崩れる方を許容するのか(文字サイズだけ拡大)
これまた使い分け要るかもしれません。

まぁ画像うざいページも少なくないですし、
その辺の設定まで楽しめる様な人向けのPCかも知れません。

ちなみにUX31Aの初期設定では、表示領域ひかえめになってます。
(Windowsの文字サイズ「中」)

事務作業するならキーボードも気になります。
ZENBOOK Prime UX31Aはストロークも1.5ミリ確保されてますし、
たわみも殆ど無く、タッチは良好です。
キーボード・バックライト(輝度調整可能)も付いてます。
加えてタッチパッドも大きめです。

ホビー用途では内蔵スピーカも気になるでしょう。
ノートとして音質こそ悪くないですが、最大音量は小さいです。

のPC性能は、
タワー型を併用する人にもストレス感じさせないものがありますし、
普通に使ってる分には排熱・静音性も問題ありませんが、
このUX31Aに限らずUltrabookは、
動画編集やら、たとえ動いても3Dゲームには向きません。

UX31Aは
ディスプレイ開いた時に出来る、キーボード奥の隙間から排気してるのですが、
動画編集や3Dゲームではキーボードの奥半分が熱くなったり、
冷却ファン音おおきくなったりします。

拡張性は、Ultrabookですから犠牲になる部分もあります。

USBは3.0ポートが2つあるだけで、
有線でネット接続するなら付属アダプタもそこ使いますし、
別の部屋と動画ファイルやり取りするのにも速度が限られます。〔100BASE〕

プロジェクターとの接続にも付属アダプタ経由になります。
(この様なPCケースも付属します)

ASUSは、デスクトップPC基板〔マザーボード〕のデファクト・スタンダードであり、
ノートPCでも

・初期不良の少なさ(初期ロット除く)
・排熱重視の良心的設計(上記の様にZENBOOKは用途限定ですが)

に定評があります。

日本でのサポート対応は発展途上の感も否めませんが、
ASUSには日本メーカーがとっくに忘れてしまった「誠意」を感じます。
(普段みえないPC基板にも「日本に神のご加護を」って書いちゃうメーカーですから)