2012年2月4日土曜日

富士通 FMV ESPRIMO FH98/EM

画面の裏側にPCパーツを格納する一体型PC(以下、「ボードPC」と記述)です。ご紹介する型番は、専用メガネを使う事で3D立体視が可能な23型モデルです。

画面のワイド化(横縦比16:9)が定着した現在、
持ち運べるノートPC(家の中だけでも17.3型が限度でしょう)では、
一覧性
(フルHD)と視認性〔ドットピッチ0.2ミリ以上〕を両立しませんから、
家庭用PCとしては今後、ボードPCが幅を利かせるでしょう。


しかし現行のボードPCには課題が多いのも事実です。
その中でこのESPRIMO FH98/EMは、

広視野角液晶〔ESPRIMO FH98/EMはIPSパネル〕
静音性の配慮

といった当たり前の要素を満たし、消去法で残るモデルです。

フルHD液晶を搭載するボードPCのライバルには、
それぞれ以下の問題があるからです。

・NEC VALUESTAR N 21.5型モデル⇒
・富士通 ESPRIMO FH99/EM(23型)⇒
・富士通 ESPRIMO FH77/GD(23型)⇒、画面の写り込み
・東芝 dynabook REGZA PC D731(23型)/ D711(21.5型)⇒
・SONY VAIO L(24型)⇒画面の写り込み
・SONY VAIO J(21.5型)⇒

3D立体視は要らないという人も多いでしょうが、
ESPRIMO FH98/EMなら多少の姿勢変化があっても、
発色が綺麗な光沢液晶として全く違和感ありません。
(ESPRIMO FH77/GDやVAIO L程ではないですが、
 写り込みは普通にあります。
 尚、3D立体視はVAIO Lの様な本格的なものではありません。)

HDMI入力端子があるので、
ESPRIMO FH98/EMを別PCのモニタとしても使えます。

ESPRIMO FH98/EMは
・デジタル3波TVチューナー
・ディスク1枚にTS録画を12時間分保存できるBDXL対応ブルーレイ・ドライブ
も搭載してますし一応、2番組同時録画も可能です。

このESPRIMO FH98/EMは発熱の低いパーツ構成
〔CPUとメモリはノート用、グラフィックは内蔵、電源は外付。HDDは3.5"〕
というボードPCの文法に則ってはいますが、
長時間エンコや3DゲームしないならPC性能も充分ですし
〔物理4コアCPU+ターボ・ブースト 2.0〕、無線LANも内蔵してます。

拡張性ではUSB3.0 x 2ポートがある一方、
IEEE1394も拡張カードスロットも無いのでビデオカメラとの接続には要注意です。

富士通は初期不良の少ないメーカーですが、
耐久性や保守性はそれと別問題ですから何らかの保証は付けた方が安心ではあります。

通常保証書にある保証開始日から60日以内であれば
ユーザー過失にまで対応するメーカー保証に加入できますし(19,800円~)、
ソニー同様に補償上限、免責金額もありませんからご検討の価値はあります。
(ただしソニーと違って新品交換は初期不良のみです)