2011年7月26日火曜日

ThinkPad X121e

(天板は艶消しの黒のみです。
  直販オーダーメイドでは3セル / 6セルからバッテリーを選択でき、
  6セルを装着すると後ろ足の付根が4ミリほど厚くなります。)

ThinkPad X121e(11.6型)は、
ストレスなく使える小型ノート(11、12型で非Atom)にあって、
バリュー価格の先頭を走るモデルのひとつです。

本体重量、公称駆動時間は、
3セルバッテリで1.4kg、約3.5時間、
6セルバッテリで1.55kg、約7時間です。
(X121eが薄型筐体である事に間違いはありませんが、
  ゴム足を差し引いても「3セルバッテリ時23.5ミリ」は言い過ぎです。)

トラックポイントさえあればマウス不要と思える方なら荷物も嵩張りません。

液晶は非光沢ですから輝度さげて使える分、
目の疲れを防げます

そして何と言ってもX121eの強みは、
ThinkPadのマン-マシン・インタフェイス、頑丈さ、保守性の良さを、
4万円前後から体験できる事にあります。

具体的には

キーボードが良いのは勿論の事、
  トラックポイントの真ん中ボタンを使えば、
  キーボードのホームポジションに手をやったまま画面スクロール出来るので、
  ThinkPadの場合は狭い表示領域が苦になり難い

・ユーザー自身で部品交換し易い設計

・「保守マニュアル」公開

・IBMパーツセンターから部品単位での購入が可能

などです。

ただし最安構成のAMD デュアルコア・プロセッサ C-50モデルが
「ストレスなく」使えるのは、用途を

・テキスト主体のWEBページ閲覧
・メールのやり取り
・一般的な事務作業
・学習用

と割り切り、使用ソフトも厳選してインストールする場合限定でしょう。

性能・排熱・価格を考慮して別構成でお勧めなのは、
直販の「カスタマイズ」画面において

・「プロセッサー」の項目で「インテル Pentium プロセッサー 957」
・「メモリー」の項目で「4GB」
・「ワイヤレスLAN アダプター」の項目でインテル製(←ココ重要)

と選ぶものです。(Core i3モデルは排熱でボツ)
これならモバイルとして使う限り不都合は、

・720pテレビ電話
・Ustream高画質配信

など極少数の用途に留まります。(DVDドライブは内蔵しません)

HDD / SSD交換を考えてらっしゃる方に要注意なのは、
筐体薄型化の犠牲でこの機種適合は7ミリ厚だという事です。
2011年7月現在、広く出回ってる2.5インチ7ミリ厚のHDDは日立の数モデルだけで、
その最大容量は320GBです。
SSDでも多くのモデルで「殻割り」が必要になります。

この価格帯はメーカー対応に不満を持つ事例が多いのも特徴ですが、
ThinkPadと名の付く以上、サポート担当は日本IBMですし、
(ただし初期不良が「修理対応」になるのは海外メーカーのお約束)
2,100円で「エンハンスト・サポートサービスに加入しておけば、
購入後1年までの技術サポートも無料
で受けられます。
(これは本体購入とは別途に加入できます。)