2013年5月10日金曜日

動画鑑賞にお勧めのPCを解説

動画鑑賞に重きを置くのであれば、最も拘るべきは液晶です。

〔現行でVAパネルの採用がない〕ノートPCの液晶ですと
暗い色まで正確に表現できる光沢液晶が良いでしょう

光沢液晶は写り込みに負けない輝度を必要とする為、
その輝度で目が疲れる訳ですが、動画を見るという事自体、元々目が疲れるものです。

現行ノートから選ぶ場合、液晶で特にチェックして頂きたい箇所は

画素数〔解像度〕
上下視野角

の2点です。
光沢液晶で尚且つ、軽量化も求められない15型以上ともなりますと、
発色では以前ほどの明確な差はありません。

の意義ですが、
特定サイズの液晶で全画面表示して動画みる場合、

動画の画素数 > 液晶の画素数
(例えばブルーレイ動画を縦768ドットの液晶で見る場合)なら、
より画素数の高い液晶に変える事で、映し出される動画はクッキリします。


逆に

動画の画素数 < 液晶の画素数
(例えばDVDや720p動画を縦768ドットの液晶で見る場合)ですと、
その液晶を超える画素数は視聴画質向上に貢献しません。

〔これを覆すのが超解像技術との組み合わせになります。〕

ですが、上下視野角の狭い液晶は、
少しでも上から見ると画面が白くボケ、下からだと黒潰れして見えます。

現行ノートのHD液晶(縦768ドット)は、ThinkPad X220 IPS液晶モデルを除いて、
殆ど例外なく上下視野角が極端に狭く、
僅かな姿勢変化でもディスプレイ角度の調整を要します。

その点、フルHD(縦1,080)やHD+(縦900)には視野角マトモなものも少なくないですから、
この用途でも15型以上のお勧めは結果として、縦900以上が主流になります。

光沢液晶以外では、広色域〔NTSC比やAdobe RGBカバー率90%以上〕を謳うものも、
一般に液晶が綺麗とされてます。

広色域液晶は、印刷用途の写真編集を目的としており、
被写体を「実物以上に」鮮やかに表現できますし、
景色主体の映像なら動画にも迫力が出ます。

一方で、派手な色使いは肌色を不自然にしますから、
広色域液晶が動画に向くか否かは、映像のジャンル次第です。

(映像の作り手側は、
  見る側が通常色域モニタ〔正確にはsRGB。NTSC比でいうと72%相当〕
  で視聴する事を前提に色編集しています。)

外付モニタとの接続には、
今やデジタル出力(DVI、HDMI、ディスプレイ・ポートのいずれか)が必須です。
モニタの低価格化が進行する中、
以前に比べてアナログ回路をしっかりやらなくなったからです。

必要となるPC性能ですが、

①Core i Pentium

GeForceRADEON

のいずれかを搭載する現行PCであれば特別な再生ソフトの導入なしに、
ブルーレイ動画すらコマ落ち無く再生可能です。
(地デジレコーダで作成した著作権保護BDの再生には
  PC性能にかかわらず、AACS暗号よめるPowerDVD等のソフトが必要です。)
は画素数の小さい動画のクッキリ表示にも貢献します。〔超解像技術〕

これから買うこの用途のPCは、Windowsの64ビットが殆どでしょう。
現在の使用量に関わらず、メモリは最低4GB載せておきたい処です。
メイン・メモリを増やすと、
グラフィック処理に割り当てられるビデオ・メモリも増えるからです。

高画質化ソフトの定番としてはPowerDVDが有名で、これは
高級液晶テレビがやってる「コマ間補完」〔倍速駆動がやってるアップサンプリング〕
までしてくれます。

この用途は、モニタを外付けにすると選定基準が緩いので、
ノートや液晶一体型PCの場合には、
外付を別途用意しない前提でお勧めを考慮しています。


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