シルバーは直販限定です(2013年2月追加)
①独自の変形機構
②高精細液晶
③nasneとの連携でテレビに強み
④ペン入力は筆圧対応
が特徴の11.6型Ultrabookです。(薄さ17.85ミリ。Ultrabookはインテルによる薄型PC規格)
重量は1.3kg程度、情報収集でのバッテリ駆動は5時間程度です。
〔「バランス(輝度中)」のBBench〕
A4用紙大から幅が2.3センチもはみ出しますから「持ち歩き」には要注意です。
それでは①から順に解説して行きます。
VAIO Duo 11は
キーボード必要⇒ノートPCスタイル
不要⇒タブレットスタイル
で使え、変形も油圧式でスムーズです。
ノートPCスタイルでも画面が遠くならないのでタッチパネルを併用し易いですし、
タブレットスタイルではLet's note AX2やIdeaPad Yogaと違って、キーボードを収納できます。
広視野角画面〔IPSパネル〕ですからさほど問題になりませんが、
ノートPCスタイルでのディスプレイ角度は130度固定です。
固定されてるだけに画面入力に安定感はあります。(画面には強化ガラス)
必要に応じて底面ゴム脚を立てたり、
別売のシートバッテリ装着(この場合125度)による角度調整になります。
下半身の厚さが10.5ミリと薄いこともあり、手の置き場にもそれほど困りません。
次に②の液晶です。
画素〔解像度〕が1,920 x 1,080ドットありますから
WEB閲覧などではクッキリ表示と一覧性を両立します。
タブレットとして本体を縦長に持つと画面も縦長表示になりますが、その場合も、
YAHOO! JAPANトップページの様な横1,024ドットでデザインされたページを
文字潰れや横スクロールバー無しで表示できます。
これより低画素の液晶に比べてフルHD動画もクッキリです。
ただし机に置いて情報収集や文書作成するなら、
11.6~13.3型に1,600 x 900ドットを超える画素数ってのは実用的とは言えません。
実際、このVAIO Duo 11でもスケーリング初期設定は「中(125%)」になってます。
その設定で強いて高精細のメリットを探すなら多少、文字が滑らかになる位でしょうか。
ついでに発色ですが、色域が特に広い訳ではありませんが色味が自然で、
用途別の最適画質を自動/手動で適用できる「色モード」設定もあります。
最高輝度は400カンデラ級で、輝度を充分に抑える事も可能です。
周囲の明るさに応じて自動で輝度調整する事も出来ます。
しかしこの液晶の最大の特徴はそのメリハリ〔コントラストの高さ〕でしょう。
単に光沢液晶だからというのではなく、液晶パネルとガラスの間の空気層を無くす事で
乱反射を抑え、締まった黒を表現します。
空気層が無くなった事で従来液晶に比べてペン入力の精度も上がってます。
ちなみに直販カスタマイズでは「保護シート+貼付サービス」も選べます。
その場合、発色や最高輝度は多少落ちますが、写り込みが抑えられますし、
ペン入力の滑り過ぎも防げます。ギラツキも出ませんから目も疲れません。
(シートの耐久性までは判りません)
次に③のテレビ関連ですが、ネットワークレコーダーのnasneを別途購入し、
操作アプリ「VAIO TV with nasne」を導入することで、
VAIO Duo 11で放送中のテレビを見たり、
nasneへの録画指令、その再生・削除などの操作すべてを無線LAN経由で行えます。
ペン入力の④ですが、
手書き文字の認識精度も高いですし、
ペン先に近いほうのボタン押すと画像切り抜きツールも使えます。
PDFや画像に手書き出来るノート作成・管理アプリも提供される予定です。
(Note Anytime for VAIO。筆圧検知には非対応)
(アルミ筐体のペンが付属します。硬さの異なる2種類のペン先が同梱されます。)
このタッチパネルは指なら10点同時認識し、
ペンなら実用に耐える256段階の筆圧を検知します。
手を乗せながらペン作業できる様、
付属するペンを画面5ミリまで近づけると
指でのタッチモードからペンモードに切り替わる仕様ですが、
ペン先から着地させる癖が付くまではそれこそ、
指先の出る軍手などした方が確実でしょう。
また現状ではVAIO Duo 11の筆圧機能が使えるソフトは限られてますから要注意です。
PowerPoint 2010では筆圧を使えますが、Adobe Photoshop Elements 10では
現時点で筆圧を使えません。(ペンでの書き込み自体は可能)。
続いて部位ごとを簡単に解説します。
キーボードは打刻音も静かですし問題があるとすれば、
ストローク浅いキータッチを許容できるかです。
キーボード中央でポインタ操作できるオプティカル・トラックパッドですが、
ThinkPadのトラックポイント等と違い、
操作に強弱を付ける事でポインタの移動距離を変える事は出来ません。
感度は変更できますが細かな文書編集以外ではタッチパネル操作が主体になるでしょう。
(トラックパッドのタッピング機能は無効に出来ます)
タブレットモードでは奥の吸気口が閉じられる為、冷却ファンが高速回転しますが、
その場合でもさほど耳障りには感じませんでした。
発熱パーツがディスプレイより奥側に配置されてるのでキーボードは熱くなりませんが、
動画編集や万が一3Dゲーム等やるなら、底面が40℃超えないか気配りも必要です。
(設定で「パフォーマンス優先」、「冷却優先」、「静かさ優先」を選択可能)
本体バッテリは着脱式ではありませんが、
別売りのシートバッテリを装着すれば駆動時間を倍に伸ばせます。
(装着時は1.65kg、最厚34ミリでペンも収納できます)
シートバッテリはACアダプタを接続して単独充電できます。
ACアダプタも小型軽量で、1時間で標準バッテリを80%まで充電できます。
拡張性ではUSB 3.0 x 2(1つは本体オフでも給電可)とHDMI出力がありますし、
ビジネスユースにアナログRGB出力があったり、ゴム脚たてれば有線LANも使えます。
SDカードの出っ張りは少ないですが、アクセス速度は比較的遅いです。
落下・水濡れにまで対応するメーカー保証で、補償上限・免責金額なしってのは、
富士通の他はソニー直販にしか見当たりません。
(<3年ワイド>。だだし、一度の新品交換で保証終了します。)
最後にソニー直販オーナーメードのお勧め構成をご紹介します。
「プロセッサー」にはリーズナブルで比較的用途も選ばないCore i5が良いでしょう。
「メモリー」はユーザーによる増設が出来ない機種ですから最低でも4GB、
外付モニタ併用ならそれ以上を選びましょう。
「バックライトキーボード」には照度センサーも付いてますし、
キー最後に押してから自動消灯させるまでの時間も設定できます。